こんにちは、お互いの国で暮らした経験のある方々の話をお届けするインタビューシリーズ、その第2回を始めます。
九州大学の交換留学生、ドンジェさんとの対話
江原大学校 日本学専攻 | JLPT N1
シャトルバスの窓の外に広く広がる田んぼが目に入った瞬間、ドンジェさんの1年間の九州での生活が始まった。当時は衝撃だったその風景が今では懐かしい思い出になったという彼に、幼い頃から抱いてきた日本への思いがどのように交換留学という経験へと花開いたのかを聞いてみた。
日本に最初に興味を持つようになったきっかけが気になります。
東載 小学生の頃からアニメやゲーム、音楽みたいなサブカルチャーを通して日本文化に触れてきたんですが、 それで中高生くらいの頃に『[너의 이름은 君の名は]』を見て、ものすごく大きな衝撃を受けました。 それがきっかけで日本語と日本文化の勉強を始めました。 そして自然と大学の専攻も日本学につながった気がします。
その関心が交換留学につながったんですね。
ドンジェ はい、そう言えるかもしれませんね。 その後、取りつかれたようにかなの勉強も始めて、日本についてあれこれ調べながら、日本で暮らしてみたいという気持ちがどんどん大きくなっていきました。 大学に入って交換留学プログラムを知ってからは、絶対にやってみなきゃと思いました。 専攻が日本学なのも一役買った気がしますね。 それに、周りの方たちも日本への交換留学が決まってよかったね、という反応でした。
Editor 九州大学を選んだ理由は何ですか?
ドンジェ 2学期間の派遣が可能で、レベルの高い勉強ができる大学を希望していました。インフラがあまりにも不足している地方の小都市は嫌でしたし。北海道大学と目白大学も検討しましたが、結局3つの基準すべてに当てはまった学校が九州大学でした。福岡市内とは少し距離がありますが、いつでも行ける程度なので基準には合っていると思いました。でも、実際に行ってみたら予想より学校の近くに飲食店やスーパーみたいな施設が少なくて、ちょっと戸惑いましたね笑
Editor 語学の勉強はどうされましたか?
ドンジェ JLPTの勉強もして、普段は日本のYouTubeやニュース、音楽を生活音みたいに流しっぱなしにして過ごしていました。語彙と読解はひたすら地道に繰り返すのが一番だと思います。聴解は別で勉強するより、自分が面白いと思う日本のYouTubeチャンネルを登録して、字幕をつけてシャドーイングする方法が効果的でした。私は日常系vlogをよく見ていたんですが、本で学んだ日本語と実際の会話はかなり違うので、交換留学を準備している方におすすめします。
Editor そのほかに別で準備したものはありますか?
ドンジェ 一応最低成績基準(GPA4.0換算で3.5以上)はありましたが、成績は基準を満たしていたのでそこまで気にせず、JLPTの勉強にかなり集中していました。指導教授の推薦書と修学計画書、そして残高証明書も必要でした。それから生活費はJASSO奨学金を申請したものの落ちてしまって、軍積金と貯めておいたお金を使いました。
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Editor 九州大学を簡単に紹介していただけますか?
ドンジェ 九州大学は福岡県に本部を置く国立大学で、日本で4番目の旧帝国大学です。キャンパスの雰囲気は外国人学生の割合が高くて、少し自由な感じでした。僕が過ごしていた糸島キャンパスは福岡県の郊外にあって、初日にシャトルバスに乗って学校へ向かう道で田んぼや畑が広く広がっていたのが印象に残っています。その当時は衝撃が大きかったんですが、今では懐かしい風景ですね。
Editor 韓国と日本の学校の授業を比べると、どうですか?
授業のやり方自体は大きく違う点はなかったんですが、出席を簡単なレポートで代替する場合が多かったです。韓国と同じように授業を熱心に聞く学生もいれば、授業中にゲームをしたりYouTubeを見たりする学生もいました。
Editor 印象に残った授業はありましたか?
ドンジェ 文学部の授業の中では、国語学の講義が印象に残っています。日本で最も古い歌集である『[만엽집 万葉集]』について詳しく学ぶ授業だったんですが、先生がすごく若くて情熱的で、ご自身が勉強してきた内容への愛情が感じられたんですよね。関西弁を使われていたので、ところどころ聞き取りにくかったですが、一番印象深かったです。
Editor 言葉の壁のせいで、授業で大変だったことはありましたか?
ドンジェ 留学生向けではないほとんどの学部の授業では、背景知識のない内容を学ぶとき、授業内容が宇宙語みたいに感じられることもありました。
Editor 韓国で勉強していた日本語と、日本の現地での日本語は何がいちばん違いましたか?
ドンジェ 本で勉強するのと比べると、使う語彙と会話のノリ、そして話すスピードがいちばん違った気がします。最初は韓国から来たと言うと、外国人だからゆっくり話したり簡単な表現を使ったりと配慮してくださるんですが、ある程度親しくなったり日本語ができると感じられると、自然と普段のスピードで会話するようになるので、ついていくのが簡単ではなかったですね。それに方言を使う人も多かったので、標準語で日本語を勉強した立場からすると聞き取りにくいことが多かったです。
寮はどうでしたか?
1人部屋の寮だったんですが、キャンパス内にあって教室にもめちゃくちゃ近くて、生活も特に大きな問題なく1年間快適に過ごせました。
Editor 生活するうえで大変なことはありませんでしたか?
ドンジェ 最初のころは何の情報もないし、教えてくれる人もいなかったので、ほとんど一人で全部解決しなきゃいけなくて少し大変だった気がします。携帯の開通や履修申請の方法など、細かい部分で説明が不十分だと感じました。そして、知り合いもいないから頼れる人もおらず寂しくもあって、もともと外向的な性格ではないんですが、イベントや交流活動をあれこれ一人で探して参加しながら、友達もたくさんできましたね。
Editor サークル活動もされたんですね?
はい!バンドサークル、写真部、地域活性化プログラムのサークルで活動していました。バンドサークルでは努力とコミュニケーションの大切さ、ステージに立てる自信を得ました。写真部を通しては、世界を違ったふうに見る方法と写真の面白さについて知るようになりました。
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Editor 交換留学期間中、いちばんユニークだった経験を挙げるとしたら、どんなものがありますか?
地域活性化のサークルで小さな食堂とバーを運営していたんですが、そこで実際に働いてみたり、新メニュー制作会議で僕が考案したドリンクメニューが採用されて、直接発表までしました。めちゃくちゃ誇らしかったです。たくさんの人たちと交流しながら日本の企業システムも経験して、特に日本で実際に働く経験ができたのが良かったです。
Editor 花火大会にも行かれたと聞いたんですが、どうでしたか?
ドンジェ はい、写真部で[간몬 해협 불꽃축제 関門海峡花火大会]にみんなで行きました。真夏のものすごい人混みの中で汗だくになりながら見たんですが、大変なのも忘れるくらいきれいで華やかな花火でした。終わってから人に押されながら帰る道は地獄みたいだったんですが、それも今思えば思い出ですね。はは。
Editor 日韓の文化の違いを感じたことはありますか?
ドンジェ 確かに日本のほうが韓国より婉曲に表現するほうだと感じました。韓国で親しい間柄で使うような言葉をそのまま直訳すると、日本人の友達が驚いたり、おかしいと言うことがたまにありました。生まれて初めて、率直だと言われたことがあります。はは。なので、もし日本で生活したいなら、周りの人に自分の日本語の話し方についてフィードバックをもらうほうがいいんじゃないかと思いました。
「来てよかった」と感じた瞬間はいつでしたか?
東載 九州大での生活に慣れてからは、ほとんど毎日のように時間が過ぎるのが惜しくなるくらい楽しくて、来てよかったなと思いながら過ごしていた気がします。特に『[커피 아워 コーヒーアワー]』という寮内の交流プログラムでいろんな国の新しい友達ができて、その友達とコンビニでお酒を1缶ずつ買って飲みながら、時間を忘れて明け方まで話していた時のことが記憶に残っています。実は自分から先に話しかけるタイプではないので、かなり大きな挑戦だったんですよね。『やり切った!』と思って嬉しかったですし、親切に接してくれた友達にも感謝の気持ちを抱きました。

※ 本コンテンツの写真はインタビューイー提供です。 ※
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Editor 交換留学の前後で、いちばん大きく変わった点はありますか?
ドンジェ 性格が大きく変わった気がします。以前よりずっと積極的で、挑戦的になりました。前は何かをやってみようと考えるだけで、実際にはあまり行動に移せなかったんですよね。交換留学の期間中、何でも試して挑戦しながら経験を積むことがどれだけ大事なのか、身をもって感じました。
Editor 韓国に戻ってから、逆に「カルチャーショック」を感じたことはありますか?
ドンジェ カルチャーショックってほどではないんですが、日本では車のクラクションを聞くことがあまりなかったんですよね。今は慣れましたが、韓国に帰ってきてまだ間もない頃はクラクションの音があまりにも頻繁に聞こえて、そのたびにびくっとして驚いていました。そして、韓国はデリバリーや宅配の配送がものすごく速いんだなと改めて感じましたね。
Editor 交換留学の経験は、進路選択や将来の計画に影響しましたか?
進路選択というよりは、準備の過程において大きな助けになっています。今は日本企業の韓国支部への就職を目標にしていますね。
Editor 交換留学を考えている後輩たちに一言いただけると嬉しいです。
ドンジェ 買うか買わないかで迷ったときは買うな、やるかやらないかで迷ったときはやれって言いますよね。交換留学は大学生のうちにできる、本当にいい経験を積める機会だと思います。条件が合うなら、ぜひやることをおすすめします。やっぱり他の国に行って暮らすのはワクワクもするし怖くもあると思いますが、怖いからって固まっているだけでは何もできないので、自信を持ってほしいです!
Editor 最後に、交換留学の経験を一文で要約するとしたら?
ドンジェ 「何ものにも代えられない刹那でした。」26歳になるまで、交換留学の期間ほど刹那のように感じられた1年はありませんでした。 それほど楽しくて充実していて、僕に大きな変化をもたらしてくれた、何ものにも代えられない時間でした。

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• 広島[広島県] — レンタカーでドライブ旅行おすすめ
• 香川[香川県] — うどんの聖地。韓国では味わえない独特の食感
・サイゼリヤ — メニューを3つ頼んでも1000円以下!全国チェーン店だからどこでも行ける
• ファミリーマートのファミチキ[ファミチキ] — 韓国に帰ってからも思い出すコンビニチキン
(Editor : ちょっと特別に食べたいなら、ファミチキ専用のパンとチーズを買ってハンバーガーにして食べてみてください!!)
• 香川うどん — 小麦粉っぽいにおいもしないし、もちもちした麺
(おまけ)納豆は最後まで合わなかったそうです....
JLPTはあらかじめ取っておく → 九州大基準でN1が必要、成績(GPA 4.0換算で3.5以上)も確認
国際免許証の発給 → 現地でレンタカー旅行を計画しているなら事前に準備しておくこと
自転車の確保 → 交通費節約のカギ。九州大伊都キャンパスは一番近い駅までのバス代が片道330円。
予想外の出費に備えて余裕資金を確保→ 光熱費、公共交通など思ったよりお金がかかる。
YouTubeのシャドーイングおすすめ → 日常系vlogで実際の会話の日本語に耳を慣らしておくこと
コーヒーアワーなどの親睦プログラムに積極的に参加 → 友達を作って馴染む一番早い道
スーパーの食材を活用 → 外食より自分で作って食べるほうがずっと安い。食材の物価は韓国より安いほう。
みなさんの大切な経験を、もっと多くの人たちと分かち合えることを願っています。
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